実例
ホシザキの中国子会社が、中国の会社で業務用厨房設計・施工会社ある、北京東邦御厨科技股份有限公司の株式を51%買収し、子会社化しました。買収価格は22.4億円相当です。
ホシザキはかねてより中国市場に注力しており、今回の買収により、新たに厨房施工事業へ進出します。
当該中国企業の直近21年12月期の売上は26億円、当期純利益は3億円、純資産は14億円相当でした。
注目点
本件の買収額は、当該中国企業の純資産の51%分に対して、3.2倍の価額ですので、かなり割高な買収額であると感じさせます。この中国企業の19年度と20年度のROEはそれぞれ7%で標準的でしたが、21年度は22%にまで上昇したため、これが将来キャッシュフローの見積額を増加させたのが、割高に感じさせる株価の主な原因であると考えられます。