実例
クラッチやブレーキの総合メーカーである小倉クラッチは、海外子会社3社で発生した管理上の問題に対する再発防止策を発表しました。
中国子会社2社では棚卸資産の過大計上があり、原因は中国会計システムの理解不足と実地棚卸の不備でした。
一方アメリカ子会社では現金の横領がありました。経理担当者が出納も同時に担当しており、かつ経営層の確認による承認作業も不十分だったのが原因です。
今後は現地管理を強化する一方、日本本社は現地担当者と交流を深め、海外子会社管理体制や内部監査を強化します。
在外子会社における棚卸資産の過大計上及び横領に関する再発防止策の策定等に関するお知らせ
注目点
一般的に日本本社は海外子会社の管理を怠りがちなため、海外は不正の温床になります。原因は管理部門(経理、法務、人事など)に海外対応できる人材が不足しているためです。