実例
オリンパスは、アメリカ子会社Olympus Corporation of the Americasを通じ、現地企業Veran Medical Technologies, Inc.の全発行済株式を、312億円で買収し完全子会社化することについて合意しました。
オリンパス本買収により、呼吸器科分野の成長を図ります。
買収先の直近19年12月期の売上は30億円、当期純利益△17億円、純資産△33億円で11億円の債務超過でした。
注目ポイント
買収した企業が債務超過だったということは、純資産がマイナスということです。その事業を312億円で買収するということは、よほど事業価値が高く見積もられたのだろうと考えられます。それだけ将来性のある分野であると判断されたということです。
しかし、事業価値を計算する上でベースとなる数値は将来キャッシュフローという主観に基づいたものなので、将来予測が悪い方向に外れれば、結局高い買い物で終わります。