実例
データセンター事業のブロードバンドタワーは、米国子会社であるBBTOWER SAN DIEGO INC.を解散することとしました。
現在事業活動の休止状態が続いているものの、管理コストが継続的に発生しているためです。
米国子会社の直近19年12月期の売上はゼロ、当期純利益△4200万円、純資産1憶4800万円相当です。
注目ポイント
米国子会社の資本金が2億円弱なので、現在は利益剰余金がマイナスの状態と思われます。この状態で日本本社へ清算分配する場合、分配金は日本では税法上資本の払戻扱いとして扱われ、譲渡損失が発生すると思います。
一方アメリカ側では、アメリカ税法上、清算配当時には、清算会社が株式を買い戻したしたかのような処理をしますので、日本への清算分配金は配当とはみなされません。従って、アメリカ側で配当に係わる源泉税の申告は不要です。