実例
合成樹脂製品のJSPの欧州子会社において、20年10月下旬から11月上旬にかけて、最大10億円の資金流出が発生しました。
原因は悪意ある第三者による虚偽の指示によるものです。
欧州子会社は犯罪に巻き込まれた可能性が高いため、捜査機関に対し被害届を提出いたしました。
注目ポイント
JSPはフランスとチェコに子会社がありますので、この2社どちらかで資金流出が発生したと考えられます。おそらく数日間で複数回の支払いがありその累計が10億円と思われますが、それでも一回の支払いはそれなりの金額のため、通常は欧州責任者、もしくは金額によっては日本本社が決裁します。本件は管理機能の不十分さが引き起こした可能性も否めません。