実例
自動認識システム開発のサトーホールディングスは、イギリス子会社のDataLase Ltdの経営陣からのMBO提案を受け入れ、全株式を経営陣側へ売却することに同意しました。
16年12月にサトーがDataLase社の全株式を取得したものの、経営が不調でした。
直近20年3月期の売上は3億円、当期純利益▲6億円、純資産5億円でした。本件による連結上の売却損は7億円です。
注目ポイント
MBOとはManagement Buy Outの略で、株主の意見に反対する経営陣が、自腹もしくは外部投資家の力を借りて自社の株式を購入することです。
本件は、経営陣が共同でペーパーカンパニーを設立し、そのペーパーが株式を購入しています。おそらく、そのペーパーは、後にDataLase社を吸収合併し消滅すると思われます。