実例
東京ガスは、アメリカ子会社の東京ガスアメリカ社が46%出資する米国テキサス州のガス開発・生産事業会社キャッスルトン・リソーシズ社を子会社化すると発表しました。
キャッスルトン社が米国ルイジアナ州のガス田の権益を取得する上で必要な投資額を出資するためです。
これにより東京ガスは70%以上の持分となります。なお東京ガスは30年までに海外利益を3倍にする計画「Compass 2030」を掲げています。
注目ポイント
今後は、東京ガスアメリカ社が当該投資先の親会社として、アメリカ国内で連結決算した財務諸表が日本本社へ報告されると考えられます。
ところで日本では単体決算の場合、連結子会社の株式に対しcost methodが使われるため、投資簿価は変動がありませんが、アメリカではcost methodとequity method(持分法)のどちらか選択ができます。そのため、もしequity methodを選択すれば、子会社の投資簿価が、まるで持分法のように、当期純利益と配当により毎年増減します。その増減後に連結するため、日本とは連結消去の方法が異なります。
参照
米国ルイジアナ州における新たなガス田の権益の取得に伴う持分法適用関連会社(キャッスルトン・リソーシズ社)の連結子会社化について