実例
システムインテグレーター大手のTISは、タイ持分法適用関連会社MFEC Public Company Limitedの連結子会社化を目的として、18億円をかけ、同社株式を公開買付けにより取得開始することとしました。
これにより、現在の24.9%所有が49.0%となります。タイでは、外資規制により50%以上の株式を取得できませんが、支配力基準により連結子会社となる予定です。
取得先の直近19年12月期売上は128億円、当期純利益7億円、純資産64億円です。
注目ポイント
支配力基準とは、株式が50%未満でも、企業へ支配力があれば子会社とみなすというルールです。
例えば、取締役の半数以上を占める、経営方針の決定の契約がある、50%以上の資金調達を行っているといった実質支配を行っていれば、40%以上で連結対象となります。